★うさぎさん(えろ)どうわしりーず1★ 人間で言う「思春期」の時期に差し掛かったうさぎの響也は、最近自分自身の異変に戸惑っておりました。 <<最近あにきを見ていると体がうずうずする>> 響也には霧人という、聡明で物腰柔らかな歳の離れたお兄さんがいます。 そのお兄さんを見ていると、どうしようもなく体がざわざわと疼いてしまうことがあるのです。 響也にはその体の異変に、心当たりがないわけではありませんでした。 『私たちには、子孫を残すために必要な器官が体に備わっているのですよ』 とてもとても大事なお話ですよ、と、真面目な顔をして響也にそれを教えてくれたのは、他の誰でもないお兄さんの霧人でした。 『“それ”は子をなすのに必要な本能なのです。大事なことだけれど、みだりに他人に話すようなことではありませんよ。』 『その大事なことというのは・・』 そのとき教わった霧人の言葉ひとつひとつと、今の自分自身の体の感覚は、それは酷く似ているのです。 ただひとつ違うこと。 <<ぼくたちは兄弟で、それにぼくもあにきもオスなんだ。それなのに、どうして…>> それは、兄である霧人には決して抱かないはずの感情であること。 それでも響也は、もう自分自身で抑え切れない程、兄に対しての強い「劣情」を抱えてしまっていたのです。 そんなある日のことでした。 響也と霧人はその日も、いつものように同じベッドで眠っていました。 もうこんな年齢にもなって兄弟で一緒に寝ているなんておかしいという自覚は持っていたし、何よりお兄さんと一緒に寝ようとすると体の疼きが強くなってなかなか眠れないことがよくありましたが、それでも響也は大好きなお兄さんと離れて眠りたくはなかったのです。 けれども、その日はいつもと違いました。 うつうつと眠りかけていたはずの響也は突然、下半身の違和感と一緒に目を覚ましてしまいました。 まだ時間は真夜中。霧人はすぅすぅと寝息を立てて眠っています。 けれどももう一度眠ることなどできそうになく、体中の血液が下半身に集中しているような奇妙な感覚が気になって、響也はパジャマのズボンと下着を恐る恐る脱いでみました。 「…!!」 そして思わずその大きな目を見開きました。 体の中心の大事な部分が、いつもより大きく硬くなっていて、そして上を向いているのです。 今まで下半身がなんとなくざわざわと疼くことは何度もありましたが、こんなことは初めてで響也は戸惑いを隠せません。 そうっと指でつついてみると、わずかにですがそれはびくりと反応を示しました。 ―そこではじめて、響也は自分が「発情」していることに気づいたのです。 それも、目の前で無防備に眠っているお兄さんに対して。 <<今ここであにきを抱きたい。ぐちゃぐちゃにしたい。ぼくのこれをあにきのナカに入れたい…!!>> とても凶悪な欲望が全身を駆け巡り、響也は自分自身が恐ろしくなって自分の肩を抱き締めました。 気持ちよさそうに眠っているお兄さんを見て、ごくりと生唾を飲み込みます。 だめだ、やめろ、と理性が必死に止めますが、若いカラダの欲望はもうどうすることもできませんでした。 霧人の眠っているお布団を、響也はそっとめくります。 「…ぅ…。」 霧人は寒いのか僅かに顔を顰めましたが、起きる気配はありません。 響也に背を向け、ちいさなしっぽがぴこぴこと動く様が、もう誘っているようにしか見えなくて、響也はいよいよ我慢できなくなってしまいました。 <<あにき、あにき…>> はぁっ、はぁっと苦しげに呼吸しながら、響也は乱暴に霧人の服を剥ぎ取ります。 「…ん…きょう…や……?」 うっすらと目を開けた霧人がこっちに向きなおして、寝ぼけ眼で響也を呼びます。 けだるそうな瞳とかすれた声に、響也の欲望はますます暴走してしまいます。 「……」 「…ぇ……?」 ようやく意識がはっきりしてきた霧人は、服を剥ぎ取られている己の姿に目を見開きました。 混乱状態に陥っている霧人に、響也は強引に唇を重ねます。 「…ん…!!ん、ふ……!?」 「……っ、ん…」 無理やり唇をこじ開けられ、舌を絡め取られ、霧人は必死に抵抗しようと試みましたが、いつの間にか逞しく成長していた響也はびくともしません。 息苦しさに意識が朦朧としてきた頃、漸く唇が離されました。 「っ響也…!!これは何のマネで…っ!?」 突然の出来事に霧人は声を荒げますが、次の瞬間驚きのあまり息を呑んでしまいました。 いつも明るく無邪気な弟の目の色が変わっていたのです。 まるで獰猛な獣のようにぎらぎらと妖しい光を放っていて、息は荒く、なによりいきり立った体の中心が、響也が自分に「発情」しているのだと告げてきます。 「…きょう…や……おまえは…っ!?」 「あにき…。…ごめん。」 驚愕する霧人にそれだけ言って、響也は大好きなお兄さんの上に覆いかぶさってきました。 「響也…っ!!やめなさい!自分のしようとしていることが解っているのですか!?」 「わかってる…。ぼく、あにきと『交尾』したいんだ」 「な……!」 はっきりとそう言われ、霧人にはもうどうすればいいのかわかりません。 「何を言っているのですか。私たちは兄弟なのですよ!?そんなことをする関係ではないことくらい…」 「そんなことわかってる!でもぼくは…あにきとしたいんだ」 まるで狼のような喉の奥からの呻く様な声からは、とても響也が冗談を言っているようには思えませんでした。 「や…やめな…さい。わたしは…おまえとそんなことをする気はありません…。」 こんな状態の響也に、もう力でも言葉でも抵抗することなどできないということを、このときに頭のいい霧人は悟ってしまいました。 その証拠に、拒絶を示すはずの言葉は弱々しく、震えています。 「…ごめん。ごめんね。あにき。」 「やめなさい…っ!やめ…ッ!!」 それでもまだ抵抗する霧人を押え付け、響也は霧人の薄い胸にむしゃぶりつきます。 「っァ…!きょう、や…っ!!いい加減に…っ!?」 小さな乳首を甘く噛まれ、霧人は一瞬、ぴりっと体に電気が走ったような感覚に襲われました。 「…っ!!ん…!!」 瞬間、霧人の声に僅かに艶が混じります。 「…っは…あにき…かわいい……」 熱に侵された瞳で、響也は霧人に笑いかけ。 霧人のカラダもまた、いけないと理性がよびかけつつも、発情した響也の「ニオイ」に当てられたのか、響也の求愛に応えようとし始めていました。 「だ…め……駄目です、響也。…っん…!もう、これ以上は…っ」 霧人の抗議はもはや懇願するかのような切実さを帯びています。 弟の無体だけでなく、自分自身の理性の崩壊にすら怯えてしまっているのです。 「いやだ」 けれど、響也は残酷にもキッパリと言い放ち、聞く耳を持ちません。 どこで教わったというわけでもないのに、響也は霧人の中の官能を徐々に呼び覚ましていきます。 透明な先走りを垂らす自分のモノを霧人の太股に擦り付けながら、自分よりも白いそのカラダを舐め回し、かり、と歯を立て、時折ちゅぅっと吸い上げて跡を残していきます。 「っ…ん、ぅあ…!!やめ、やめな…さ……っ」 霧人は未だ必死に抵抗しますが、途切れ途切れの声は響也の欲を煽るばかりで何の役にも立ちません。 <<いれたい、いれたい…!!>> 理性のひと欠片すら失い、本能に支配された響也は性急に霧人のカラダを開こうとします。 「ここ…、ここ、だよね?あにき」 「…!!」 誰にも触れさせたことの無い小さな蕾に指を宛がわれ、霧人はびくりと体を震わせました。 「…ここに……ぼくのこれ、いれさせて…」 言いながら、響也はそこに己の指をねじ込もうとします。 「ッ…痛……っ!!」 「痛かった…?ごめんね、じゃあ…あにき、濡らして?」 しかし何の準備も施されないままでは入れることができず、響也は指を霧人の口に押し込みます。 「…っ!?ん、んむ…!!」 「あにきが指舐めてる間に、ぼくこっち舐めてあげるね」 そして自分自身は直接霧人の蕾を舐め始めます。 「ゃめ、…っ!!ん…!!」 「っイタ…!!」 けれど指を押し込まれた霧人は、素直にそれを舐めることが出来ず、ただ必死にその長い指に噛み付いてしまいました。 たまらず引き抜かれたその指には、くっきりと歯型が残っています。 「…ねぇ…あにき。おとなしく言うこと聞いてよ」 けれど、そんなことで響也がコトを止められるはずもなく。 いたずらに弟を怒らせるだけだったと霧人が気づくには、もう遅すぎたのです。 「酷くされたいのかなあ?だったら、ぼくのやりたいようにさせてもらうからね」 響也はぺちゃ、とかまれた指をそのまま自分で軽く舐めて、再び霧人の蕾にねじ込みます。 「イタい、…ぃた…っ!!」 今度は霧人がどんなに痛がっても暴れても、指が抜かれることはありませんでした。 「痛い?でももっと大きいのが入るんだから、我慢しててね?」 ぎゅうぎゅうと締め付けて拒もうとする内部に構わず、響也の指は乱暴に暴れ回ります。 「っく…!!…ぅく、……っひ…!」 抵抗しても、もう響也を怒らせるだけだと知り、もう霧人はカタカタと震えることしかできません。 「もっと力抜いて。こんなんじゃ入らない」 「…っ…」 逆らうことができず、霧人は涙を零しながら懸命に力を抜こうとします。 「…うん。ありがと」 にっこり、と笑うと、響也は容赦なく内部の指を増やしてかき回します。 「っひィ、ぁ…あぅ……っ!!…ァ…!!」 霧人は箍が外れたように苦しげに喘ぎますが、性感帯に触れられたのか、気づけばまた、ほんの一瞬だったけれど甘い声を漏らしてしまいます。 「…?」 声色が変わった兄を不思議に思い、響也はその部分をもう一度刺激します。 「ァ、あ…!!ダメ、です…!きょうや、そこは…ッ!!」 ふるふると首を振ってやめてくださいと懇願しながら酷く気持ちよさそうな声を上げる霧人に、響也の嗜虐心はもう止まりません。 「ここ?ここ、だよね?」 響也は楽しそうにその場所を苛めたてます。 「やめ…!ぁう、あ…!!」 つんつん、と指先で突き、時にはぐりぐりと抉るように刺激して、その度に霧人ははしたなく悦びました。 恐怖から流れていた涙は、いつのまにか歓喜のためのそれに変わっていました。 「あ、ァ……あぁ…ぅ…」 たらり、と耳は垂れ下がり、真っ赤に蒸気したほっぺを見て、響也はもう我慢できなくなりました。 「もう、いいよね…あにき」 乱暴に指を引き抜いて、代わりにガチガチに硬くなった自分自身をお兄さんの蕾に宛います。 「!?…ゃ……!!」 霧人は僅かに首を横に振りますが、蕾が嬉しそうに蠢くのを止められません。 「イれるね、あにき…っ」 ずぶり、と音を立てて、響也のソレが霧人の内部に入ってきます。 「っィ…!!きょう、…や…!!…ゃ…ッ」 指とは比べ物にならない質量に、内部は裂けて血が出てきてしまい、痛みと圧迫感が霧人を襲います。 けれど、それ以上の快感がカラダを支配するのを否定することができません。 「…あ、ぁ……どうしよう…すごい、これ……すごくきもちぃよぉ、あにき…」 自分の欲望が満たされていくのを感じ、恍惚となった響也は夢中で腰を振ります。 無意識に、霧人の悦ぶ性感帯を突いていました。 「ァ、あ…!!だめ、きょうや……ぁ、…やぁ…」 霧人は首を振って駄目だと拒みますが、もうとても嫌がっているようには見えません。 口の端から唾液を垂らし、切なげに瞳を潤ませて気持ちよさそうに喘いでいます。 「あにき、あにき。そんな可愛い顔をしないで…。そんな顔されたら、ぼく…もう、自分じゃ止められない…っ」 ぐちゅぐちゅいやらしい音を立てて、響也は大好きなお兄さんを言葉通りめちゃくちゃに犯します。 けれど、快感に支配された霧人はもう、犯されることに悦びしか感じてはいませんでした。 「…きょう…や……きょうやぁ……っぁ、あぁ…!」 「…っね、あにきも気持ちいい?気持ちイイよね?……すご、い…あにきの腰、すごく揺れてる…。もっといっぱい突いてあげる、ね……っ!!」 そんな兄を見て、響也は嬉しそうに奥を突き上げ続けます。 「ぁ……もっ…と……もっと…!!」 弟と同じように理性を失ってしまった霧人はきっと、己がどんなに淫らなことを言っているのか、わかってはいません。 「やらし……ふふっ、いいよ。もっともっとしてあげるっ」 「あ!ぁ、い………きもち、いぃ……です……ん……っもぅ、もう、ィ…っ」 そうして、二人に絶頂が近づいてきます。 「っん…イきそう…?……ぼく、ぼくも、…も……でちゃう…!」 二人ともがくがくと体が震えて、腰の動きが更に激しくなっていきます。 「で、る…っ……ナカに出すね、あにき…っ!!」 霧人の一番奥を思いっきり突き上げて、響也は熱い白濁を霧人の中に注ぎ込みました。 「ぁ、ァ、…ああぁあぁ…っ!!」 弟の熱をナカに感じて、霧人もまた、響也のお腹に白濁をぶちまけてしまいました。 「…はぁ、……は…」 「……っん、は……はぁ…」 コトの後、二人はどちらからということもなく、ぎゅぅっと抱き合っていました。 「あにき……、だいすき。」 そして、響也は今までずっと言えなかった自分の気持ちを伝えます。 「…響也…。私たちは兄弟です。…こんな関係は…許されないのですよ。」 「……っ……」 真実を告げるその言葉に、響也は泣きそうになってしまいます。 けれど。 「…だから。……絶対に、他の人に言ってはなりませんよ。わかりますね?」 ふわっと微笑んで、初めて自分からキスをしてくれたお兄さんに、響也は嬉しくて嬉しくて、耐え切れずにぽろりと涙が零れてしまいました。 「うんっ」 ――いつか、あにきとぼくのこども、生まれたらいいな。 おしまい。 ごくりん様からいただいたうさ兄弟響霧エロスSSです…!!!きっと霧人なら響也のこども産めると思います。霧人はやれば出来る子! |